ブルーラジカルとは?従来治療との違いや向いている人・費用の実態
こんにちは。平塚市真田、小田急小田原線「東海大学前駅」より徒歩13分にある歯医者「湘南パーク歯科・矯正クリニック」です。
進行した歯周病の治療と聞くと、「手術が必要なのでは」と不安を感じる方も多いようです。
最近では、歯茎を切開せずに歯周ポケットの深部へアプローチできる治療法として、ブルーラジカルが注目されています。名前を聞いたことはあっても、どのような仕組みの治療で、従来の治療法とは何が違うのか、気になる方も多いでしょう。
この記事では、ブルーラジカルの特徴やメリット・デメリット、適応、治療の流れ、費用の目安まで、分かりやすくまとめました。治療法を選ぶ際の参考にしてみてください。
ブルーラジカルとは

ブルーラジカルとは、歯周病の治療に使われる医療機器ブルーラジカルP‑01を用いた治療法です。2023年7月に医療機器として承認され、一部の歯科医院で導入が始まりました。
歯周病は、歯を支える歯茎や骨に炎症が起こる病気で、進行すると歯と歯茎のすき間(歯周ポケット)が深くなり、汚れや細菌がたまりやすくなります。
ブルーラジカルP‑01は、専用の3%過酸化水素水を歯周ポケットに供給しながら、405nmの青色レーザー光を照射することでヒドロキシルラジカル(活性酸素の一種)を発生させます。このラジカルは強い酸化力を持ち、細菌を効率よく殺菌します。さらに、チップが微細に振動し、歯石などの沈着物を取り除くスケーリングも同時に行われます。
このように、光と薬液の反応による殺菌と機械的な清掃を一度に行える点がブルーラジカルの特徴です。従来の外科的処置と比べて歯茎を切開せずに歯周ポケットの深部へアプローチできるため、身体への負担を抑えたい場合の選択肢となることがあります。
従来の歯周病治療との違い

歯周病治療の基本は、歯の表面に付着した汚れや歯石を取り除き、毎日のブラッシングで細菌の増加を抑えることです。進行した歯周炎では、歯周ポケットの奥を器具で清掃し、必要に応じて歯茎を開いて行う歯周外科治療が検討されます。こうした従来の治療法との違いを見ていきましょう。
スケーリングやルートプレーニングとの違い
スケーリングは歯石や汚れを取り除く処置で、記事の冒頭でも触れた通りブルーラジカルにも組み込まれています。一方のルートプレーニングは、歯根の表面をなめらかに整え、汚れが再び付着しにくくするための処置です。
ブルーラジカルを行う場合でも、これらの基本治療が不要になるわけではありません。ブルーラジカルは、機械的な清掃に加えて、専用薬液と光の反応による殺菌作用を組み合わせられる点が特徴です。
従来の治療では届きにくい歯周ポケットの奥にも作用しやすいと考えられます。
歯周外科治療との違い
歯周外科治療では、歯周ポケットの奥を直接確認できるよう歯茎を切開して歯石や感染組織を除去します。深いポケットを確実に確認できる点が利点です。
一方、ブルーラジカルは光と薬液の反応を利用して歯茎を切らずに細菌へ直接作用する治療法です。従来の治療では届きにくかった深部にもアプローチできる点が特徴です。切開を伴わないため、身体への負担を抑えたい場合にも選択肢となる可能性があります。
ただし、外科治療と同じ結果が得られるわけではなく、症例によって適応が異なります。
ブルーラジカルのメリット

ブルーラジカルは、深い歯周ポケットを伴う歯周病に対して、殺菌とスケーリングを同時に行える点が特徴です。ここでは代表的なメリットを紹介します。
歯茎を切開しない治療を選べる可能性
ブルーラジカルは、歯茎を切開せずに歯周ポケットへアプローチできるため、外科処置に抵抗がある方にとって一つの選択肢となり得ます。ただし、歯周組織の破壊が大きい場合などには、外科治療などほかの対応が必要になるケースもあります。
深い歯周ポケットの細菌にアプローチできる
歯周病が進行すると、歯周ポケットが深くなり、清掃が難しくなります。ブルーラジカルは、歯周ポケット底部に薬液と光を作用させ、そこで発生するヒドロキシルラジカルによって殺菌を行います。
従来の機械的な清掃に殺菌作用を組み合わせられる点が特徴といえます。
ブルーラジカルのデメリット

新しい治療法だからこそ、メリットだけでなく注意点も理解しておくことが大切です。
自由診療になる
ブルーラジカルによる治療は自由診療として提供されており、費用は歯科医院によって異なります。検査費や再評価、メンテナンス費用が別に設定されている場合もあるため、事前に総額を確認する必要があります。
効果には個人差がある
歯周病は細菌だけでなく、喫煙習慣や清掃状態、噛み合わせなど複数の要因が関係します。そのため、処置をしても、日々のプラークコントロールが不十分だと炎症が再び生じる場合があります。
また、失われた歯槽骨や歯周組織がブルーラジカルだけで回復するわけではないため、治療後の検査とメンテナンスが欠かせません。
治療後に痛みや腫れが出る場合がある
歯周ポケット内を処置するため、治療後に痛みや腫れ、知覚過敏などが生じることがあります。治療前に起こり得る反応について説明を受けておきましょう。
ブルーラジカルが向いている人・いない人

この治療法を実施するかどうかは、歯周病の進行度や歯茎の状態によって判断されます。ここでは、どのような方に向いているか、また慎重に検討すべきケースを簡潔にまとめます。
向いていると考えられる人
歯周ポケットが4mm以上と深く、歯茎を切る手術に抵抗がある方や、外科的処置以外の選択肢を相談したい方は、ブルーラジカルが検討対象となる場合があります。ただし、希望するだけで適応が決まるわけではありません。診査・診断を受け、治療の目的や期待できる効果を歯科医師と確認することが大切です。
向いていない、または別の治療が必要な場合
軽度の歯周病で、歯磨き指導やスケーリングによって改善が見込める場合は、ブルーラジカルを行う必要はないことが多いでしょう。また、歯を支える骨や歯茎の組織が大きく失われている場合や、外科的な処置が必要と判断される場合には、ブルーラジカルだけでは対応できません。
症状の進行度に合わせて、患者さまにあう治療法を選ぶことが重要です。
ブルーラジカル治療の流れ

治療を検討する際は、まず歯周病の状態を詳しく調べ、適応を確認してから処置へ進みます。
1.検査・診断
歯周ポケットの深さ、出血の有無、歯の動揺などを確認し、必要に応じてレントゲンなどの画像検査を行います。歯周病の進行度や骨の状態を評価し、適応を判断します。
2.治療計画の説明
検査結果をもとに、治療法の選択肢を説明します。自由診療の場合は費用も確認し、納得したうえで治療を開始します。
3.ブルーラジカルによる処置
必要に応じて局所麻酔を行い、専用チップで処置します。専用の3%過酸化水素を供給しながら青色レーザーを照射し、ヒドロキシルラジカルを発生させ、それと同時に超音波振動によるスケーリングを行います。
4.再評価とメンテナンス
治療後は歯周ポケットや出血などを再評価します。歯周病は再発しやすい病気であるため、治療後も毎日のていねいな歯磨きと3〜6ヶ月に1回程度の定期的なプロフェッショナルケアが不可欠です。
ブルーラジカル治療の費用目安

治療は自由診療となるため、全国一律の料金ではありません。1歯あたりの費用相場は、およそ1万5,000円〜3万円程度と幅があります。また、歯科医院によって、1歯ごとに費用を設定する場合や複数歯をまとめて計算する場合など、費用の仕組みが異なります。
さらにブルーラジカルの処置費だけでなく、初診料や歯周病精密検査、CT・レントゲン、再評価、メンテナンスなどが別途必要になる場合があります。治療する歯の本数が多いほど総額も変わるため、治療前に見積もりと追加費用の有無を確認することが大切です。
まとめ

ブルーラジカルは、専用の薬液と青色レーザーを利用してヒドロキシルラジカルを発生させ、歯周ポケット内の殺菌とスケーリングを同時に行う治療です。歯茎を切開しない選択肢となる一方、すべての歯周病に適しているわけではなく、自由診療として提供されているため費用負担が大きくなるデメリットもあります。
治療を検討する際は、通常の歯周病治療との違いや費用、治療後のメンテナンスまで確認し、ご自身の症状に合った治療かどうかを歯科医師と相談しながら判断することが大切です。
ブルーラジカル治療を検討されている方は、平塚市真田、小田急小田原線「東海大学前駅」より徒歩13分にある歯医者「湘南パーク歯科・矯正クリニック」にお気軽にご相談ください。
当院は、「患者さんファースト」の姿勢で、虫歯・歯周病治療だけでなく、インプラント治療や矯正治療などさまざまな診療にあたっています。当院のホームページはこちら、ネット予約も受け付けておりますので、ぜひご覧ください。

■この記事の監修者
上明戸 健史
経歴
- 神奈川県藤沢市出身
- 日本大学松戸歯学部 卒業
- 日本大学松戸歯学部附属病院 勤務
- 医療法人社団大伸会 三国歯科医院 勤務
- たんぽぽ歯科医院 勤務
- 上明戸歯科医院 非常勤
- 戸越銀座通り歯科 勤務
- 2018年9月 湘南パーク歯科・矯正クリニック 開業
修了研修・学会等
- インビザラインドクター認定医
- 日本小児歯科学会
- IDIA(国際インプラント学会)認定医・専門医
- 日本睡眠歯科学会
- 臨床歯科麻酔管理指導医

046-375-8817