歯周外科治療とは?行われる内容や費用、治療後の注意点
こんにちは。平塚市真田、小田急小田原線「東海大学前駅」より徒歩13分にある歯医者「湘南パーク歯科・矯正クリニック」です。
歯ぐきの腫れや出血、口臭といったトラブルを放置していませんか。それらは、歯周病のサインかもしれません。
歯周病は、初期段階では自覚症状が少なく、気づいたときには進行していることが多い病気です。通常の歯磨きやクリーニングだけでは改善が難しい場合、歯周外科治療が必要になることがあります。
しかし、歯周外科治療の種類や内容などについて知らない方も多いのではないでしょうか。
この記事では、歯周外科治療の基本的な知識から具体的な治療内容、費用、そして治療後の注意点などについて解説していきます。歯周病でお悩みの方や、歯周外科治療を検討されている方は、ぜひ参考にしてください。
歯周外科治療とは

歯周外科治療とは、歯ぐきや歯を支えている骨などに進行した歯周病に対して、外科的な処置を行う治療のことです。歯周病が重度に進行すると、通常の歯周ポケットの清掃や薬だけでは改善が難しくなるため、外科的な方法で原因を取り除く必要があります。
一般的な治療で改善しない場合に、次の段階として選択される治療のひとつです。
歯周外科治療で行われる主な治療

歯周外科治療には症状や目的に応じたさまざまな種類があり、症例ごとに適切な治療法が選択されます。ここでは、歯周外科治療で行われる主な治療法をご紹介します。
フラップ手術
フラップ手術は、歯周ポケットが深くなり、通常のクリーニングでは歯石を取り除くことが困難な場合に行われる治療です。この手術では、麻酔をかけて歯ぐきを切開し、歯根の表面に付着した歯石や感染組織を除去します。
直接目で見ながら処置できるため、細かい部分まで清掃できる点が大きなメリットです。歯周病の進行を食い止め、歯ぐきの状態を改善するために非常に有効な治療法です。
処置後は一時的に腫れや出血が現れることもありますが、数日で落ち着くのが一般的です。治療後のケアや通院をしっかり行うことで、長期的に歯を守る効果が期待できます。
歯周組織再生療法
歯周組織再生療法は、歯周病によって破壊された歯周組織(歯槽骨や歯根膜など)を再生させることを目的とした治療法です。
GTR法
GTR法(歯周組織再生誘導法)は、失われた歯周組織を再生するために、特殊な膜(メンブレン)を使ってスペースを確保し、歯周組織が再び形成されるのを促す治療法です。
通常、歯茎と顎の骨では、歯茎のほうが速く再生していきます。このため、何もせずにいると顎の骨が再生するためのスペースに歯茎が入り込んでしまう可能性があります。これを防ぐために、顎の骨のスペースを確保しながら治癒を促します。
治療には高い技術が求められますが、正しく行われれば歯の寿命を伸ばすことが期待できる治療法です。
エムドゲイン法
歯周組織を再生させる方法の一つに、エムドゲイン法があります。これは、ブタの歯胚から抽出されたタンパク質を使用し、歯を支える骨や歯根膜の再生を促す治療法です。歯周ポケットの中をきれいに清掃したあと、専用のゲルを塗布して歯周組織が再生しやすい環境を整えます。
リグロス
リグロスとは、日本で開発された歯周組織再生のための医薬品です。成長因子を有効成分とし、失われた骨や歯ぐきの組織を再びつくるように働きかけます。リグロスは歯周病によってできた深い骨の欠損部分に直接塗布し、歯を支える組織の再生を促す治療に使われます。
歯周外科治療を検討するタイミング

歯周外科治療は、歯周病が進行し、通常の治療だけでは改善が見込めない場合に検討する手段です。以下に、特に注意が必要な状況やタイミングについて説明します。
歯周病が中等度から重度に進行しているとき
歯ぐきの腫れや出血だけにとどまらず、歯周ポケットが深くなっていたり、歯を支える骨が溶け始めている中等度以上の歯周病では、通常のクリーニングや内科的な治療だけでは改善が難しいことがあります。こうした段階まで歯周病が進行すると、細菌が奥深くに入り込んでいるため、外科的な処置によって感染源を直接取り除く必要があります。
見た目にはそれほど大きく変化していなくても、レントゲン検査などで進行が確認された場合、早めの外科的対応が歯の保存につながるでしょう。
歯周病の再発を繰り返しているとき
歯周病は、一度治療しても生活習慣やお口のケアが不十分なままだと再発することがあります。再発を何度も繰り返すようなケースでは、原因が歯ぐきの奥深くに残っている可能性があります。
スケーリングやルートプレーニングだけでは対応しきれない状態になっている場合、歯周外科治療によって原因を取り除き、再発を防ぐための環境づくりを行う必要があるでしょう。
歯周病の進行が早いとき
歯周病の進行スピードが速い場合も、外科的な治療を検討する大きなサインです。特に、若い年齢層で急速に症状が悪化するケースもあり、二次感染や再発のリスクが高い状況では、早めに外科的介入を行うことで被害を最小限に抑えることができます。
歯や骨のダメージが進行する前に、外科的治療を検討することが重要です。
歯周組織の再生を希望するとき
歯周病によって失われた骨や歯ぐきを回復させたいときには、再生療法という外科的な方法が選択肢になります。すべての症例で効果が見込めるわけではありませんが、状態によっては大きな改善が期待できます。
歯周外科治療の費用

歯周外科治療の費用は、治療の種類や歯科医院の方針、自費診療か保険診療かによって異なります。ここでは、代表的な治療ごとに目安となる金額を紹介します。
- フラップ手術:5,000円〜1万円ほど
- GTR法:8万円〜15万円ほど
- エムドゲイン法:5万円〜10万円ほど
- リグロス:1万円〜2万円ほど
歯周外科治療後の注意点

歯周外科治療の効果を維持し、トラブルを回避するためには、治療後の過ごし方にも注意が必要です。ここでは、治療後に気をつけたいポイントをご紹介します。
患部を刺激しない
術後は処置した部位がとても敏感になっています。強く噛んだり、舌で触ったりすると、傷口が開いたり炎症が起きたりする可能性があります。食事の際は、できるだけ反対側の歯で噛むようにしたり、柔らかいものを選んだりして工夫しましょう。
また、治癒を妨げないよう、歯磨きにも注意が必要です。歯科医院で指示された方法を守って行うようにしてください。
食事に注意する
治療後は歯や歯ぐきが敏感な状態になっているため、食事内容にも気を配る必要があります。特に、術後数日はやわらかく、刺激の少ない食べ物を選ぶようにしてください。お粥やスープ、ヨーグルト、煮込み料理など、咀嚼に負担のかからないものが良いでしょう。
また、熱すぎるものや辛いもの、アルコールなどは避けましょう。硬い食べ物や粘着性のある食材も、傷口に悪影響を与える可能性があります。
反対側の歯で噛むよう意識することで、術部を刺激から守れます。食事後はうがいなどで口腔内を清潔に保つことも大切です。
術後の痛み・腫れへの対処
手術後には、一時的に痛みや腫れが生じることがあります。症状の程度には個人差がありますが、歯科医院で処方された薬を指示通りに服用することが重要です。
また、患部を冷やすことで腫れや痛みをやわらげることができますが、冷やしすぎには注意が必要です。痛みが強くなったり、腫れが長引く場合は、自己判断せずに歯科医院へ連絡しましょう。
口の中を清潔に保つ
治療後は細菌に感染しやすくなるため、口の中を清潔に保つことが重要です。
ただし、術部はデリケートな状態にあるため、いつも通りのブラッシングは避け、歯科医師や歯科衛生士の指示に従った方法でやさしく清掃を行いましょう。また、うがいや洗口剤の使用についても、術後の状況に応じて指導を受けることが望ましいです。
禁煙する
たばこは歯周外科手術の傷の治りを遅らせるだけでなく、歯ぐきの血流を悪くし、歯周病を再発させる大きな原因となります。治療によって一時的に改善しても、喫煙を続けていると再び症状が現れるリスクが高まります。
とくに手術直後の喫煙は、傷口の治癒に悪影響を与えるため、できるだけ早く禁煙に取り組みましょう。
定期的にメンテナンスを受ける
歯周外科治療を受けたとしても、その後のメンテナンスを怠ると再発のリスクが高まります。治療後は、歯科医師の指示に従い、定期的に歯科医院でチェックとクリーニングを受けることがとても大切です。
歯周病は再発を繰り返しやすい病気のため、3か月に1回程度の通院が推奨されています。定期的なメンテナンスによって、健康な歯ぐきや歯を長く保つことができます。
まとめ

歯周外科治療とは、中等度から重度に進行した歯周病に対して行われる外科的な治療です。進行度や口腔内の状態に応じた治療によって歯を支える組織の回復や再生を目指します。これらの治療には、保険が適用されるものと自費になるものがあり、費用は内容によって大きく異なります。
治療後は、再発を防ぐためのケアやメンテナンスも重要です。しっかりと治療を受けて正しくケアを続ければ、健康な歯と歯ぐきを長く保つことも可能です。
歯周外科治療を検討されている方は、平塚市真田、小田急小田原線「東海大学前駅」より徒歩13分にある歯医者「湘南パーク歯科・矯正クリニック」にお気軽にご相談ください。
当院は、「患者さんファースト」の姿勢で、虫歯・歯周病治療だけでなく、インプラント治療や矯正治療などさまざまな診療にあたっています。当院のホームページはこちら、ネット予約も受け付けておりますので、ぜひご覧ください。

■この記事の監修者
上明戸 健史
経歴
- 神奈川県藤沢市出身
- 日本大学松戸歯学部 卒業
- 日本大学松戸歯学部附属病院 勤務
- 医療法人社団大伸会 三国歯科医院 勤務
- たんぽぽ歯科医院 勤務
- 上明戸歯科医院 非常勤
- 戸越銀座通り歯科 勤務
- 2018年9月 湘南パーク歯科・矯正クリニック 開業
修了研修・学会等
- インビザラインドクター認定医
- 日本小児歯科学会
- IDIA(国際インプラント学会)認定医・専門医
- 日本睡眠歯科学会
- 臨床歯科麻酔管理指導医

046-375-8817